先日、2人の小学生のお子さんが立て続けに発熱で受診されましたが検査すると溶連菌感染と診断されました

代表的な症状は発熱と喉の痛みと皮疹とイチゴ舌で、一般の風邪と比べると鼻水や咳は軽いのが特徴です

以前にもお知らせしたように溶連菌はリウマチ熱、急性糸球体腎炎、猩紅熱など別の大きな病気の原因になりやすい細菌で、学校保健安全法の第三種感染症に指定されていて症状が治まるまでは登校・登園できません

当クリニックではむやみに検査は行いませんが発熱以外に舌にイチゴのようなブツブツを認めた時には溶連菌検査をお勧めして検査を行うとかなりの確率で陽性と診断されています

有効な抗生物質を内服して24時間経つと感染力はほとんどなくなりますので発熱以外に舌にイチゴのようなブツブツを認めた時には溶連菌感染を疑って速やかに医療機関を受診する事をお勧めします

熱が下がっても溶連菌が残っていれば再発の恐れがありますので溶連菌を完全に退治するまで、10日間~2週間ほど抗生物質を飲み続ける必要があります

咳や鼻水はほとんど出ませんが日常生活の中で出る咳やくしゃみなどによって近くの人に感染したり溶連菌に汚染された食品が原因になって家族間で感染しますので1人が罹れば他の家族に似たような症状を認めれば速やかに医療機関を受診しましょう