COVID-19を診断するためにはPCR検査をする必要があるのに、なかなか保健所がしてくれないとメディアが不安ばかりを煽りますがPCR検査は万能な検査ではありません。

PCR検査とは簡単に言えばCOVID-19にだけある遺伝子を見つける検査ですが、だったら検査をすれば絶対に診断できると思われるかもしれませんが、実はそんな簡単な話ではありません。

皆さんに理解してもらうために非常にかみ砕いてお話ししますと、PCR検査とはCOVID-19だけを釣れる針だと思って下さい。

池に釣りに行ったとして、必ず魚が釣れるわけではありませんが、だからと言ってその池に魚が居ないわけではなく、たまたま針に食いついた魚が居なかっただけです。

ですのでCOVID-19だけを釣れる針を使ってもCOVID-19が食いついてくれなければ釣れないという事はご理解いただけると思います。

感染したからと言ってCOVID-19は体中のどこにでも居るわけではなく、たまたまCOVID-19が居ない場所から検体を取れば感染者でも陰性と判定されてしまいますのでウイルス量が少ない初期段階で診断されることはほぼありません。

池に居る魚が多いほど釣れる確率もあがりますので、感染した後にCOVID-19が増殖して数が増えれば陽性と判定される確率は上がっていきます。

ではPCR検査で陽性になれば必ずCOVID-19に感染していると診断して良いのかと言えば、実はそうではありません。

COVID-19しか釣れない針ですが、たまに非常によく似たウイルスが食いついてしまう事があるので本当は感染していないのに陽性と判定されてしまう方もたまに居ますのでPCR検査の診断率は30~50%と言われています。

野球の打率で3~5割ならすごいバッターですが、医療の世界で30~50%の診断率しかないという事は逆に言えば感染者でも半数以上は陽性と判定されないので、そこまで信頼できる検査ではありません。

そもそも現時点では治療薬が無いので陽性と判定されても不安が増すだけですが、PCR検査は時間も手間も掛かりますので症状が軽い方まで検査をして欲しいと殺到すると本当に感染した人の検体の検査に取り掛かるのに時間が掛かって診断も遅れてしまうので、保健所は適正に本当に必要と思われる人から検査をしようとしているので、保健所は正しい対応をしていますが身勝手なメディアが煽って混乱を生み出しています。

季節性インフルエンザと同じぐらいの感染力があって致死率はやや高いですが、罹らなければ良いので呼吸器感染症共通の対策としてマスクは予防効果がありませんが飛沫を防ぐために症状のある方は必ずして、ほとんどが接触感染ですので普段からの手洗いと、手洗いができない時はアルコール消毒で代用し、マスクをしていても隙間から飛沫しますので咳やくしゃみをする時は必ずマスクの有無に関わらず腕の辺りに口を付けてするという事を誰もがすれば、かなりの感染対策になりますのでメディアを鵜呑みにせず冷静な対応をお願いします。