昨年10/24付で新型コロナウイルス感染の入院対象者は全員から高齢者や基礎疾患を有する等の重症化リスクのある者など医学的に入院治療が必要な者と感染症のまん延防止のため必要な事項を守ることに同意しない者に改正されています。

確かに都道府県知事がまん延防止のため入院を必要と認める者について合理的かつ柔軟に入院対象とすることができると注釈がありますが、法令を遵守して入院対象を高齢者や基礎疾患を有する等の重症化リスクのある者などに限定すれば病床に余裕が出ると思いますが、軽症者まで入院させるために病床が埋まってしまうと思われます。

自治体は病床確保のために受け入れ医療機関に協力金を出していますが、新たに受け入れ先になった医療機関は重症化リスクの低い人だけ受け入れて病床を埋めてしまい、本当に入院が必要な重症化リスクの高い人が自宅待機になり、そういう人が急変して亡くなるという悲劇が起きています。

重症化リスクの低い人だけを受け入れるような医療機関は言い方は悪いですが協力金目当てとしか思えず、本当に患者さんの事を考えてるなんてとても思えません。

不勉強で過度に恐れるために発熱だけで断るような医療機関もあり、救急車もたらい回しにされ、なかなか受け入れ先が見つかないために、どんどん症状が悪化します。

それでもなんとか受け入れ先が見つかり治療がされて改善されれば良いですが、症状が悪化してから治療を開始しても手遅れになってしまう事も考えられます。

積極的治療を初めからしない事を条件に受け入れるような医療機関もあるため、そういう医療機関に運ばれた人もしっかりと治療をされていれば助けられていたかもしれません。

皆さんは教授と聞けばすごいと感じると思いますが当然、教授になるには立派な業績も必要ですが最終的には選挙で選ばれるので政治力が強い人が選ばれることがあります。

大学内で人望も厚い医師が教授に選ばれず、新しく来た教授の方針に合わないために大量の医局員が一気に辞めてしまうケースもあります。

医師会というのは医師のための会であって患者さんのための会ではありませんので、自分たちを守る事しか考えていません。

インフルエンザ患者が減っていますが、自分たちが飛沫を浴びないために検査をするなと医師会が通告していています。

発熱があれば先に新型コロナウイルスPCRを行って陽性と判定されれば新型コロナウイルス感染者として対応されますが、その中に実際にはインフルエンザ患者が含まれているかもしれませんが、新型コロナウイルスPCR陽性と判定された時点でインフルエンザ検査は行われないと思われますので、それで発見されていない事も考えられます。

信じられないことに医師会は聴診もするなと通告していますが、聴診もしないで正しい診断はできません。

そもそも呼吸音の聴診は背部からしますので基本的に飛沫を浴びることは無いですが、そういう診療の基本も医師会は分かっていないことになります。

権威のある人は自分の権威に胡坐をかいて新しい知識を取り入れることを怠って古い知識に固執し、新しい知識を認めてしまうと自分の主張してきたことを覆してしまう事になるために認めず、色々とこじつけて自分の考えを正当化しようとしますが、そういう人たちのために今の混乱は作られていると思われます。

新型コロナウイルス感染症を指定感染症にしている限り対応する医療機関が限定されるために病床がひっ迫しているように思われていますが、新型コロナウイルス感染症は急激に重症化する例はあっても50代以下の基礎疾患がない人ではほぼ通常の風邪と同じように治るような病気ですし、不幸にも重症化したとしても粛々と症状に応じた治療を行うだけしかありませんが、ICU専属医が居るような医療機関ならどこでも対応できるはずです。

季節性インフルエンザと同等の5類相当にして、どこの医療機関でも対応すれば病床が足りないはずがありませんが、保身しか考えない権威者や患者さんよりも利益の事しか考えていない医療機関のためにとっくに医療は崩壊していて混乱が収束する気配が見えません。

 

 

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の一部を改正する政令について