5/15に大阪市内で新型コロナウイルスに関するお話をする機会をいただきました。

主催者の意向で主催者が厳選した十数人だけのこじんまりとした会でしたが、窓が開放され密にならないようしっかりと感染対策をした会場で行いました。

その会に泉大津市の南出市長も来てくださってましたが、南出市長は新型コロナウイルスの対応に疑問を感じ、ご自身で色々と勉強されてFacebookなどで発信され、泉大津市のHPにも有用な情報を発信しておられます。

新型コロナウイルス感染者の療養施設での事は私は知りませんでしたが、南出市長は泉大津市内の待機施設の事は当然、熟知しておられ、ハンバーグや唐揚げなどの普通の食事を提供すると病状が悪化するケースがあると教えていただきました。

腸管は免疫にも大きく関わっていますので、絶食にして腸を動かさないと免疫が下がるためICUなどでも重症患者にできるだけ早期から経腸栄養を開始しますが、そういう事を知らずに長期絶食にするような医療機関は多いです。

しかし免疫が落ちている時に栄養を与え過ぎると腸管の負担が増えて逆に免疫が上がりにくくなるようです。

特に新型コロナウイルスが結合するACE2受容体は腸管にも多く存在していますので、ACE2受容体活性が上がって状態が悪化すると推測されます。

昔から風邪を引いたらお粥と梅干が良いと言われているようにヨーグルト、ゼリー、プリンなどの流動物に準じた物とミネラル補充だけで十分という事になり、やはり先人の知恵は素晴らしく人間の体は変に手を加えない方が結局は改善が早いということになります。

これまでは患者さんにはしっかり栄養と水分を摂るよう指導していましたが、これからは栄養の摂り過ぎも良くないと指導したいと思います。

南出市長には取り敢えず泉大津市で子供たちがマスクを外せる取り組みをお願いし、少しでも早く事態が収束するために今後もお互いに連携し、協力することもお願いしました。