1点目は当クリニックで行っている新型コロナウイルス抗原定性検査についてのHPなどでのお知らせが誇大広告に当たるため注意勧告するように複数の苦情があったと言われました。

当クリニックはフジフイルム製の抗原検出装置を使用していますが、フジフイルムの写真現像の銀増幅原理を応用することにより標識に用いる金コロイド粒子を約100倍に増幅して検出感度を向上させています。

IMUUNO AG COVID-19 Ag 銀増幅技術

目視では判定に迷いますが装置による判定ですので確実性も高いと思われます。

鼻咽頭ぬぐい液を用いたRT-PCR法との相関性試験成績では全体一致率は92.0%になっています。

PCRに関してはCt値を30~35程度にして有症状者だけに行えば有用な検査だと考えますが、今もCt値40以上で無症状者にまで検査が続けられていて、Ct値40以上では感染していなくても採取部位にウイルスが付着していただけでも陽性になり、なによりもPCRは不活化ウイルスでも陽性になりますので、総合的に考えれば当クリニックの抗原定性検査の方がPCRよりも偽陽性が少ないと考えても差し支えないと思われます。

インフルエンザと診断されれば新型コロナウイルス抗原定性を行う必要も無く希望者には治療薬を処方しますので先に除外診断として必ずインフルエンザ検査を行いますが、同じ装置を使用しますので同じ検体が使用でき改めて鼻腔から検体を採取する必要が無いというメリットもあります。

保健所も必ずしも誇大広告に当たるという判断ではなく注意でしたので、報告に留めさせていただきます。

2点目は当クリニックではマスクや保護具などを使わずに診療を行っていて、これまで保健所が容認しているような投稿を行っていましたが、保健所としては標準的予防法としてマスクや保護具などの使用を推奨しており、当クリニックの対応を決して容認していないというものでした。

その点に関しては訂正し謝罪します。

これまで何人も新型コロナウイルス抗原定性陽性者を保健所に報告していましたが、濃厚接触者として検査をしたり休診するような事を言われなかったため容認してもらっていると判断したと答えましたが、濃厚接触者として検査をしたり休診するのはあくまで要請であり強制ではないので、今までの経緯からいちいち私に話しても検査したり休診する事はしないだろうという判断から連絡をしなかったそうで、容認ではなく黙認していたということになります。

そうなると一般の方も濃厚接触者と判定されても検査する事は任意であり拒否しても構わないと保健所が認めたという事になります。

そもそも濃厚接触者として検査をして陽性と判定されても、他の人から感染していたかもしれず、濃厚接触者や感染経路を調べる事は単に風評を作るだけで全く意味がありません。

もし濃厚接触者と判断されたとしても検査は強制ではありませんので、その時の状況などによって皆さんで冷静に対応していただきますようお願いします。