連日、新型コロナの感染者・重症者の増加が報道され、多くの人が不安に陥れられています。

感染者数に関しては実際には単なる陽性者数であり本当に症状がある人は、その内の一部です。

8/11時点での各自治体が公表している重症者数の集計は1404人です。

8.11の重症者

しかし厚労省が公表している8/11 18時時点での速報値で重症者数は454人です。

新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(重症者割合) 2021.8.11時点

どうしてこんなにも差があるんでしょうか?

最大の原因は自治体によって重症の基準が違う事です。

ICUに入っただけで重症者と扱われていれば、酸素投与が不要な患者でも補助金目当てにICUに入れば重症者とカウントされると当然、重症者数は増えてしまいますが、補助金目当ての医療機関のために多くの人を不安に陥れて良いんでしょうか?

臨床医の立場とすれば酸素投与不要が軽症、酸素投与必要が中等症、気管内挿管必要が重症と考えますが、全ての自治体で統一した基準を用いれば良いのに、独自の基準を設けて正しい集計がされていない事は大いに問題だと思います。

気管内挿管された人を重症者と判断すればECMOnetに公表されている人工呼吸器装着患者数が重症者数を最も反映していると判断するのが理に適っていると思います。

8/11現在でECMOnetに公表されている人工呼吸器装着患者数は570件で、全国のICUベッドの約8割が登録されているため登録されていない例も加味して約720件と考えられ、公表数の約半分です。

国内のCOVID-19重症者における人工呼吸治療(ECMO含む)の推移(全国) 2021.08.12

厚労省の速報値よりも多いですが、厚労省の速報値は厚労省が確認して把握した数ですので毎日、ICUの医師が更新して下さっているECMOnetデータが現実に即していると考えられます。

都道府県別の人工呼吸器装着患者数は北海道17件、青森県0件、岩手県0件、宮城県4件、秋田県3件、山形県0件、福島県4件、茨城県9件、栃木県15件、群馬県5件、埼玉県30件、千葉県60件、東京都100件、神奈川県62件、新潟県4件、富山県3件、石川県2件、福井県2件、山梨県1件、長野県1件、岐阜県2件、静岡県3件、愛知県27件、三重県3件、滋賀県9件、京都府23件、大阪府96件、兵庫県17件、奈良県5件、和歌山県1件、鳥取県0件、島根県1件、岡山県3件、広島県12件、山口県0件、徳島県0件、香川県1件、愛媛県1件、高知県2件、福岡県20件、佐賀県0件、長崎県0件、熊本県1件、大分県1件、宮崎県1件、鹿児島県2件、沖縄県17件です。

これを見てお分かりのように東京都、大阪府とそれらに接する自治体でやや重症者は多いですが、それ以外の都道府県では重症者はほとんど居ませんし、病床に余裕はあります。

東京都と大阪府が多い原因は無観客だったとはいえオリンピックが開催されたため出場者、関係者、ボランティアなど多くの人が東京に集まった事と、関西空港を利用したオリンピック参加者が居たり、大阪・京都などを観光して帰国した人が居たかもしれないと推測します。

2019年のラグビーワールドカップの際も海外から多くの観客が来たため直後にインフルエンザ感染者が増えたように今回のオリンピックも海外からも含めて観客を受け入れていれば感染者・重症者は増えていたと思われます。

単なる陽性者数の推移だけで多くの自治体で緊急事態宣言・まん延防止等緊急措置が出されており、更に追加を検討している自治体もあるようですが、実際にはそれほど重症者は居らず、緊急事態宣言・まん延防止等緊急措置が本当に必要なんでしょうか?

特に東京都は第2波も第4波もありませんでしたがオリンピック前から緊急事態宣言が出されて今も継続されています。

国内のCOVID-19重症者における人工呼吸治療(ECMO含む)の推移(東京) 2021.08.12

 

東京都は独自の基準で重症者数を水増しし、更に治験が現在進行形で接種後に多くの副反応・死亡報告があり、将来的にも全く安全性が担保されていない新型コロナワクチンを新型コロナに感染・重症化しにくい若者に対して任意接種にも関わらず接種を推進するために割引やポイントを付与するキャンペーンを始めようとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e9f640ae746c9745aea6575b113825626527fd54

東京都民にはこの悪政を止めるように動いていただきたいと願います。