新型コロナがACE2受容体に結合して感染する事は周知の事実で、活性の低い若年者・女性は感染・重症化・死亡のリスクが低く、活性の上がる喫煙・肥満、免疫が下がる糖尿病、基礎免疫が下がった高齢者で感染・重症化・死亡のリスクが高い事は以前からお知らせしていました。

ACE2受容体は全身の様々な臓器に存在し、肺よりも腸管、胆嚢、心筋、乳房、卵巣などの方が多く分布していて、便の中にも新型コロナは存在し、ダイヤモンドプリンセス号で最もウイルスが見つかったのはトイレの床です。

血管内皮細胞にもACE2受容体が存在していますが、新型コロナに感染するとACE2受容体が消費・不活化して全体に減少し血管炎、血栓形成、腎機能障害、強度の血管新生に関わる可能性が考えられていて、大阪市立大学 井上正康名誉教授も同様に新型コロナは血栓症と主張されていますが、私も同意します。

CTですりガラス陰影を認めますが、これは酸素と二酸化炭素を交換する肺胞という部分にできた血栓を見ている可能性が考えられ、ガス交換が不良になって酸素飽和度が下がっても自覚症状に乏しいのは病気の本質は感染による炎症ではなく血栓形成による炎症と思われ、色々な施設で入院患者に抗凝固剤が投与されていますが当クリニックでは新型コロナ抗原陽性と判定した方には重症化予防のために積極的に抗凝固剤を処方しています。