悪性サイクルと言って癌が発生して潰瘍形成しても免疫が勝って癌を駆逐して改善し、それを繰り返しているという理論があり、実際に私が勤務医時代に生検で癌細胞を認めたため手術を行いましたが、摘出標本では癌が消えていたという事があります。

スキルス胃癌は若い人でも発症し命を落とす事も多く、著名人では堀江しのぶさんや逸見政孝さんもスキルス胃癌で命を落としていますし、私自身も20代前半のスキルス胃癌、30代前半の大腸癌の患者を受け持ち命を落としていますが、当時は家族の希望もあり告知をしていませんでしたので、ご本人に本当の病名を告げずに治療を受けてもらう事に非常に心が痛みました。

ある講演で非常に進行が早い癌と進行が遅い癌の2種類があると聞き、どちらの癌も年齢に関係なく発生するので20代で進行が早い癌になれば早期に命を落としますが、20代でも進行が遅い癌になった場合は、発見されるのが50代以降で進行が遅いので予後も良いです。

高齢者でも発見されてから短期間で亡くなる方も居ますが、その方は高齢になってから進行が早い癌になったという事になり、高齢になってから進行の遅い癌になったとしても癌に悩まされる事なく天寿を全うされると思います。

最近、著名人に病気が見つかって短期間で命を落とすニュースをよく耳にし、ネットでは『ターボ癌』という言葉が賑わっていますが、恐らく『ターボ癌』は進行が早い癌の事を指していると思われ、以前からあったのは間違いありませんが、増えている印象はあります。

ヒトの抗体産生能力は無限ではありませんが、SARS-CoV-2ワクチンを接種すればするほど、S蛋白抗体ばかりが大量に作られるため他の抗体が減り、全体の免疫が下がる可能性が考えられます。

帯状疱疹は水痘に掛かった後に水痘ウイルスが死滅せずに神経根に潜んでいて、免疫が下がった時に神経に沿って症状が出てきますが、帯状疱疹の増加は免疫が下がっている事を示唆していますし、癌で急激に進行して亡くなる方が増えているのも、癌に対抗する抗体が減ったためかもしれず、SARS-CoV-2ワクチンを接種していたならワクチンとの関連性が疑われると思います。