西浦教授は外国で1人の感染者から2.5人の人に感染させたという例から仮定して何も対策をしなければ約42万人が亡くなると試算を出していますが、感染者の約8割は誰にも感染させていないというデータをクラスター対策班が出しているにも関わらずに無視して、全く状況の違う外国と同じように考えて仮定する事が完全に間違いです。
対策として接触8割減を唱えていますが、5つのポイントとして
(1)感染リスクが高い場所を避ける
(2)向かい合って食事をしない
(3)リモートワーク・時差出勤を!
(4)公園で会話をしない
(5)ジョギングは距離をあけて
を挙げていて、基本は三つの「密」を絶対に避けることの重要性を呼びかけていて、これができないならば私たちは今、約42万人の命が奪われかねない瀬戸際にいると脅しています。
5つのポイントのうち(1)、(3)、(5)はまだうなずけますが、(2)に関しては向かい合って30分ほど食事をしただけで感染した例があるからだそうです。
会話した時に飛沫が食事に落ちて感染のリスクが高くなり、会話をしない場合でも食事だけでも唾液が飛んで食べ物につくリスクがあるために向かい合って食事をすることはリスクがあると言っていますが、実際には飛沫や唾液が食べ物に付着して、それを食べたために感染したのではなく、食事中に安易に顔を触ったための接触感染の可能性が高いと思います。
それに稀なケースのために多くの人に会食禁止を提言するのは明らかに間違っていると思います。
(4)に関しては子供を公園で遊ばせることは構わないが、子供が遊ぶ傍らで親が井戸端会議をしたり、食事をしたりするのはダメだと言っています。
子供が遊んでいる時はかなり顔を近づけて声を出している事も多いですが、それは問題ないのに親の井戸端会議がダメというのは全く意味が分かりません。
COVID-19は初めは感染者が居なかったのに徐々に増えましたが、接触を8割減らして一旦は患者が減ったとしても制限を解除して接触を再開すれば、また患者が増えるのは目に見えているので接触制限以外の有効な対策を行う必要があります。
いくら高性能のマスクでも隙間からいくらでもウイルスは入ってきますのでマスクには予防効果は期待できません。
マスクは飛沫を防ぐために症状がある人だけがするもので、咄嗟に咳やくしゃみをする時はマスクの有無に関わらず必ず袖に鼻や口を付けてすれば手に付かず飛沫も防げますので、正しい咳エチケットを行うことが必要です。
手洗いやアルコール消毒をしても至る所に菌やウイルスは居て、何かを触れば直ぐに手は汚染されますので手洗いやアルコール消毒も限界があり、最終的に外出した時に手で顔を触らない事が最善の予防策になりますが、無意識に顔を触ったしまう事も多いですので、強い意思で顔を触らないという事を心掛けて下さい。