今は梅雨の時期で雨の日が多いですが、春には桜が咲いて花見をし、秋には紅葉狩りをするなど春夏秋冬それぞれの季節によって趣があるのが日本の良さとも言われ、俳句には必ず季語が必要など日本文化にも四季は重要です。

春や秋は過ごしやすい気候ですが夏は暑く、冬は寒いのは当然の事です。

日本は「おもてなし」の文化とも言われますが誤ったおもてなし精神で夏は暑いのが当然なのに暑いと思わせてはいけない、冬は寒いのが当然なのに寒いと思わせていないと勘違いして過剰に空調を効かせます。

日本はCOVID-19騒動もですが、本当は何も分かっていないのに教授という肩書だけでメディアは連れてきて、知らなければ黙っていれば良いのに、平気で間違ったことを言って皆さんの身体を脅かしますが、熱中症対策としてしっかりエアコンを効かせましょうと言います。

人間の体はホメオスタシス(恒常性)と言って寒いと血管を収縮させて熱を逃さないようにし、暑いと血管が拡張し、汗をかいて体温を下げる仕組みが備わっています。

電車や店舗では寒いぐらいエアコンを効かせ過ぎている事がありますが、脳が寒いと感じると熱を逃さないよう血管を収縮させますが、屋外に出ると暑いので熱を放出するために血管を拡張させ、汗をかいて体温を下げようとします。

再びエアコンを効かせ過ぎた屋内に入ると一気に身体が冷やされますが、表面しか冷やされず、熱を放出しないといけないのに脳が寒いと感じるため血管を収縮させ、体内に熱がこもって具合が悪くなりますが、これが熱中症の正体です。

エアコンを使うと室外機から熱風が排出されてヒートアイランド現象で更に屋外の温度が上がり、屋内との温度差の乖離が広がり、悪循環です。

こんな事を繰り返しているとどんどん自律神経がやられてしまって体温調節機能が麻痺してしまいます。

体温が普段から35℃台の人も増えていますが、免疫が活性するのは37℃前後と言われていて、体温の低い人はエアコンの使い過ぎで体温調整機能が麻痺して免疫が低下してしまっていると考えられます。

エアコンを使うと空気が乾燥するため皮膚のバリア機能も落とし、粘膜も傷つきやすくなって病原体が侵入しやすくなります。

私が子供の頃はエアコンが普及していなかったため熱中症はありませんでした。

今では信じられませんが部活中に水を飲むことが禁じられていましたが、そのおかげか脱水に強い身体になり、今でも夏にバスケットボールの練習をすれば2㎏ほど体重が減るほど汗をかきますが、水分補給は1L程度でも平気です。

エアコンを使うのを控えると夏場の電力逼迫の危険が減り、当然、電気代も抑えられて良い事づくしです。

熱帯は非常に暑いと思っている人が多いと思いますが実際には年間の平均気温は20~30℃です。

日本でも真夏に木陰に入り、近くに川が流れていればひんやりとした風が流れて涼しく感じる事もあります。

アメリカでは気温が40℃以上になる地域も多く、それほど気温が高いと蛋白質変性を起こして生命を脅かす可能性があるので、エアコンは有効と思います。

エアコンは表面しか冷やさないので逆に熱中症のリスクを上げると思われますが、アメリカでは熱中症の治療法として10℃程度の冷水に全身を浸すことで、深部体温を危険ゾーンからできるだけ早く安全ゾーンに下げる「冷水イマージョン」という手段がよく使われているようです。

本当に生命が危険な状態であれば深部体温を下げるために全身を冷やすことは有効と思いますが、第二の心臓であるふくらはぎを冷水につけるだけでも効果は期待できると思います。

夏は基本的に脱水ですので、しっかりと水分補給し、扇風機を併用するなどしてエアコンを効かせ過ぎない事で熱中症になりにくく、エコにも繋がると考えられます。

扇子を持ち歩いて暑ければ仰ぎ、咄嗟に咳やくしゃみが出そうな時は口の前で広げる事で飛沫対策にもなります。

日本人は日本文化に自信を持ち、四季を楽しむ事で免疫も活性化し熱中症になりにくい身体になると思います。