人間の身体は本当によくできていて体温が上がると血管を拡張させ、汗を出して気化熱で体温を下げようとする仕組みが備わっています。感染症の初期症状で倦怠感、頭痛、関節痛などがあるのに平熱のことがありますが、実際には発熱していても自ら体温調整して平熱になっていると考えられます。

熱中症対策で室温を下げるように勧められますが、あまり室温を下げ過ぎると身体の表面の血管や汗腺が収縮して汗が出にくい状態になって熱がこもってしまう危険があります。

暑い屋外からエアコンの効き過ぎた所に入ると一気に身体の表面が冷やされて熱を放出できなくなって熱がこもります。

再び暑い屋外に出れば一気に汗が出て身体の水分が喪失する恐れがありますし、寒暖差が大きいために体調が悪くなることも考えられます。

そういう事を繰り返していると体温調節する仕組みがおかしくなって屋外に出ても汗が出ずに熱がこもって熱中症の原因になるかもしれません。

エアコンを効かせ過ぎると室外機から熱風が屋外に出されてヒートアイランド現象の要因となって余計に気温を上げ、負のスパイラルに陥ってしまうのでエアコンは28℃程度に温度設定して扇風機などで対流を起こせば省エネ且つ効率的だと思います。

実際に熱中症のような症状が出た時に身体を冷やすのが良いと思って必要以上にエアコンの温度を下げる人が居るかもしれませんが、冷やす過ぎると今までに説明した理由で熱がこもって逆効果になるので涼しいぐらいの温度で水分をしっかり摂って経過観察するのが良いと思われます。

体温が高くて下げたい時は第2の心臓と言われるふくらはぎを水に付ければ心臓に戻る血液が冷やされて効果が期待できるかもしれないので試しても良いかもしれません。

熱中症に関しても人間に備わっている体温調整機能を知らない専門家たちが熱中症対策で必要以上に冷やせと間違った方法を勧めて余計に熱中症患者を作っている可能性が考えられ、本当に無知な専門家には注意が必要です。